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 「イレブンスリー暴走」と呼ばれ、多くのやじ馬が集まるなど例年問題になっていた、11月3日の大阪府岸和田市での集団暴走。府警は今年も同2日夜~3日未明に幹線道路の国道26号を約2キロにわたって封鎖し、車やバイクの暴走を阻止する。昨年初めて実施。2年連続で対策をとることでイレブンスリー暴走の根絶を狙う。

 封鎖は大阪市から和歌山市へ南北に走る車道のうち、岸和田市内の区間。2日午後10時~3日午前5時ごろ、両側6車線が中井町3丁目から西之内町の約2キロで通行できなくなる。警察官約700人を動員し、状況に応じて区間は最大約11・8キロまで延ばす。封鎖した区間以外で暴走行為があった場合に備え、交通機動隊などが周辺パトロールを強化するほか、歩道にやじ馬が集まらないよう機動隊員らが警戒にあたる。

 イレブンスリー暴走は10年以上前から確認されていたが、近年はソーシャルメディアの普及などでより知られるようになり、1千人以上の若者が集まっていた。府警にも多くの苦情が寄せられていた。一昨年はバイクと車計50台が走り、過去最多の約2500人が歩道や車道に広がった。道路交通法違反(禁止行為)などの容疑で逮捕者も出た。

 府警は昨年に国道を封鎖する対策を実施。事前に周知したり、近くの飲食店など約200店に営業自粛を要請したりした結果、封鎖区間の周辺でバイク約20台が走った以外に大きな混乱はなく、やじ馬も370人ほどに減少したという。捜査幹部は「封鎖によって多くの人に迷惑をかけるが、暴走をなくすために協力してほしい」と語る。

 近くに住む会社員の男性(32)は4歳の長女と3歳の長男がおり、毎年イレブンスリー暴走に不安を感じる。昨年の封鎖中は、仕事からの帰り道が遠回りになったり、自宅近くのコンビニが早めに閉店したりして一時的に不便に思ったという。「でも、うるさいよりはよっぽどいい。道路封鎖をしてもらい、早く暴走行為がなくなってほしい」。封鎖区間内にある24時間営業のガソリンスタンドには、過去の暴走で敷地内に多くのやじ馬が押し寄せていたが、昨年は封鎖前に閉店。男性店長(39)は「売り上げが減るのは困るが、地域の一員として協力したい」と話した。(楢崎貴司、米田優人)