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 第65回全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の職場・一般の部が29日、岡山県倉敷市であり、県内からは九州代表として3団体が出場した。前半の部では、ブリヂストン吹奏楽団久留米が金賞、後半の部では、西区市民吹奏楽団(福岡市)が金賞、春日市民吹奏楽団が銀賞を受賞した。

気迫の演奏 ブリヂストン久留米

 前半の部の終盤で、満席の熱気を帯びた会場に登場したブリヂストン吹奏楽団久留米。

 課題曲のマーチ「春風の通り道」の迫力ある演奏で始まり、自由曲で難曲「幻想交響曲 第5楽章」(ベルリオーズ作曲)を表現力豊かに奏でた。気迫の演奏に、会場では「ブラボー」という声があちこちで上がった。

 長年、団をひっぱってきた団員が退団し、新体制で臨んだ。インスペクター(音楽統括)の田中槙乃助(しんのすけ)さん(25)は「今大会は思い入れが強かった。今いるメンバーと演奏でき最高だった」。舞台を下りた後、目を潤ます団員も。

 新入社員が表彰式の舞台に上がるのが伝統。この日も、寺尾夕葵(ゆうき)さん(19)と坂下潤紀(じゅんき)さん(19)が33回目の金賞のトロフィーと表彰状を受けとった。寺尾さんは「金賞ももちろんうれしいが、最高の演奏ができたということがよかったです」と話した。

初出場で快挙 西区市民(福岡)

 創立24年目で念願の全国大会初出場を果たし、金賞に輝いた西区市民吹奏楽団は、課題曲「インテルメッツォ」(保科洋作曲)と「『GR』よりシンフォニックセレクション」(天野正道作曲)を披露した。

 どちらも、歌心が求められる曲。課題曲では、非常に難しい弱音のハーモニーや休符まで美しく響かせ、自由曲では親しみやすい旋律をドラマチックに奏でた。

 「緊張しましたが、楽しむことが一番、と自分にも周りにも言い聞かせました」と団長の吉木洋人さん(32)。指揮者の松井裕子さん(44)も「このステージに立てて幸せです。金賞は信じられませんけど……よかった」。団員たちと大きな喜びをかみしめた。