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 2015年に日本が輸入した天然水産物量の24~36%は違法か適切な手続きをとっていない漁業によるものだとする推計を、カナダのブリティッシュコロンビア大学のチームが、オランダの専門誌に発表した。16億~24億ドル(約1800億~2700億円)に上るという。

 チームは、日本が輸入した水産物の量が多かった上位9カ国について、27種類の水産物を対象に分析。貿易データなどの情報や各国の港湾職員、水産会社などへの聞き取りをもとに、全ての天然水産物量のうち問題がある割合を推計した。

 分析の結果、違法や過小報告など、問題がある水産物の割合が最も高かったのは中国で、36~57%を占めた。このうち、ウナギが45~75%で最も高かった。ベトナム(32~50%)やロシア(25~36%)も高かった。

 チームは「日本は輸入時に、水際でほとんど検査されていない」と指摘。分析を依頼した、環境NGOオーシャン・アウトカムズ(本部・米国)の村上春二・日本支部長は「合法的な漁業をしている日本の漁業関係者が不当な競争にさらされ収益を失う心配がある」と話している。(神田明美)

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