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 「青ガエル」の愛称で親しまれ、惜しまれながら引退した旧東急電鉄5000系の熊本電鉄(熊本市)に残る車両を、きれいなまま保存しようと、県内の鉄道ファンらがインターネットで資金を募るクラウドファンディングを始めた。29日までに200万円を集める目標で走り出している。

 保存されている「青ガエル」は1957年製造。東京都内を中心に運転され、ぷくっとふくれた愛嬌(あいきょう)のある姿が人気を集めた。熊本電鉄に譲渡された車両が2016年2月、国内での最後の営業運転を終えた。

 クラウドファンディングを始めたのは熊本在住の鉄道ファンらが集まる「鉄道創研」。青ガエルの引退前も保存に向けた募金を呼びかけた。今回は、はがれ始めた車体の塗装の塗り直しなどに使う予定。北熊本駅に保存されている青ガエルは週末のイベントなどの際に動かしており、塗装がはがれると、車体との隙間から雨水が入るなどして配線が故障し、動かなくなってしまう恐れがあるためだ。

 募金は10月13日に始め、11月9日昼までに約66万円が集まった。熊本電鉄が協力し、返礼品には金額に応じて車両の塗装片や座面などを贈る。募金した人の3分の2は首都圏の人だという。

 鉄道創研事務局の斉場俊之さん(44)はクラウドファンディングを通して、既存の青ガエルファンだけではなく、これまで鉄道に縁がなかった人たちにも貴重な車両が残っていることを知ってもらいたいと考えている。「熊本地震で改めて地元の魅力を見直すようになっている。自分の町の小さな驚きが町づくりの活力になると思う」と話した。

 募金は、https://www.makuake.com/project/aogaeru/別ウインドウで開きますで受け付けている。(杉山歩)