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「日本一僻地の書店」店主:柴田哲弥さん(33)

 大阪駅から、特急と車で5時間あまり。熊野川の支流沿いにある和歌山県新宮市の九重(くじゅう)地区で、廃校を再利用した「bookcafe kuju(ブックカフェ クジュウ)」を開く。人呼んで「日本一僻地(へきち)にある書店」だ。

 東京の大学院で地域活性化を学び、博士課程に進む予定だった。面接の前日、「研究だけでいいのか」と思い悩み、実践の現場へ飛び込むことを決意。2011年春に移住した。その年、紀伊半島大水害に見舞われた。床上2メートルまで浸水した廃校の木造校舎は解体することに。

 「もったいない。駄目元でも、何かやらなくては」。地元の人らが集う空間に、と思い浮かんだのがブックカフェ。住民らに半年かけて説明を重ね、泥だらけの校舎を学生ボランティアらと清掃した。解体は中止され、13年秋にカフェ、半年後に書店も始めた。

 ライフスタイル、哲学、狩猟―…

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