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 「題名がですね、吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』という本からそのまま勝手にもらいまして(場内どよめき)、その本が映画の中で主人公にとって意味のあるものになるというストーリーです。あの、まだ発表しちゃいけなかったのかな?(場内爆笑) 今日ここにプロデューサーもいるはずなんですが」

 サプライズ発言をノートに取りながら「宮崎さんとは縁があるのかな」と思いました。10月28日に早稲田大学大隈記念講堂で開催された新宿区立漱石山房記念館開館記念イベント「漱石と日本、そして子どもたちへ」(新宿区主催、朝日新聞社など共催)に登壇した宮崎駿監督が、作家・半藤一利さんとの対談で、引退を撤回して制作中の新作長編の題名を約1千人の聴衆に明かしました。私は、弊社の漱石関係プロジェクトの担当記者に代わり、ピンチヒッターとしてごく短い原稿を出すつもりでその場にいたのですが、思わぬ「特ダネ」をいただきました。

 対談の冒頭で半藤さんが「また作ってらっしゃるそうですが」と切り出すと、宮崎さん苦笑しつつ「えー、煩悩のなせるワザでございまして。また手を出しております」と受けて、「それはちゃんとした長編でございましょうか?」という直球な質問に答えたものですが、お話の続きはこんな感じ。

 宮崎「出来上がるには3年か4…

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