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 震災で大きな被害を受けた大槌町で生まれたフラダンスグループがこのほど、念願の練習場を手に入れた。ただ電気や水道、トイレがない。メンバーには年金生活者が多く整備費を賄えないことから、ネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)を始めた。「フラで町を元気づけ、全国に感謝の気持ちを伝えたい」との思いから。

 10月末、町役場近くのプレハブ小屋で「マカナ アロハ」のメンバー十数人が、町民文化祭に向けて練習に励んでいた。「もっと笑顔で!」。代表の小笠原弘(ひろ)さん(78)の声が飛ぶ。終わった後はお茶を飲みながらひとときおしゃべり。笑い声が絶えない。

 「マカナ アロハ」は「愛の贈り物」の意味。メンバーは30代から最高齢の小笠原さんまで約30人だが、年金生活者が20人以上。被災者が多く、小笠原さんも義弟と自宅を失った。水産加工会社に勤める菅谷あやさん(60)も夫(当時62)が行方不明だ。「当時を思い出しては泣き、そして踊って笑う。繰り返すうちに心が癒やされていった」と話す。

 結成は2011年の秋。「仮設…

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