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 日本軍「慰安婦」問題をめぐって日韓の両政府が2015年末に合意した「最終的かつ不可逆的解決」は、被害者の名誉と尊厳を回復するどころか、さらに心を傷つけるものだ――。そうした視点から、合意の問題点を検証していく映画祭が大阪市で続いている。

 第1回で上映された映画の主人公、宋さんは93年、公式謝罪を求めて日本政府を訴えた。2003年に最高裁で棄却されたが、高裁判決は「意思に反して(略)慰安所の経営者および旧日本軍の管理を受け(略)強制的売春を強いられていた」と指摘した。「慰安婦として引っぱられて。その時に俺が(数えで)16歳だものやぁ」。カメラが追う宋さんは、東北弁の毒舌をふるう気丈なおばあちゃんだ。

 宋さんは38~45年、中国各地で「慰安」行為を強いられた。妊娠を繰りかえし、死産もあった。「つっぱても出ねえから、んで、手っこ入れて子どものところ、足つかむわけだよ。つかんだば、ゆーっくりね。引っぱるのや。あんまり力いっぺぇ出すと、へそが切れたらたいへんだから」

 慰安所の実態も語る。「窓ねん…

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