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 ソフトバンクグループ傘下で米携帯電話4位のスプリントと同3位のTモバイルUSは4日(日本時間5日未明)、合併交渉の打ち切りを正式に発表した。「合意できる条件を見つけられなかった」という。米携帯業界の再編を目指したソフトバンクは戦略を練り直すことになる。

 交渉破談の詳細な理由は非公表だが、合併比率など新会社の支配権を巡り折り合いがつかなかったとみられる。ソフトバンク取締役でもあるスプリントのマルセロ・クラウレ最高経営責任者(CEO)は「それぞれの道を前進する。自社のネットワークへの大規模な投資を加速させていく」、TモバイルUSのジョン・レジャーCEOは「我々は単独でも卓越した業績を残しており、あらゆる相手のとの交渉案件は、株主の長期的な利益につながらなければならない」とコメントした。

 米メディアは、ソフトバンクが米ケーブルテレビ大手チャーター・コミュニケーションズとも提携交渉を進めていると報じている。

 米携帯市場はベライゾンとAT&Tの「2強」が7割近いシェアを握る。ソフトバンクは2013年にスプリントを買収し、Tモバイルとの統合で「3強」とすることを目指した。オバマ前政権時代の14年に米規制当局が統合に難色を示し、トランプ政権誕生後に再挑戦したが、Tモバイルの急成長で思惑通りに統合するのが難しくなった。(ニューヨーク=江渕崇)