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 将棋の第30期竜王戦七番勝負の第3局が4、5の両日、改修工事を終えたばかりの「臨江閣」(前橋市大手町3丁目)であった。竜王戦の県内開催は18年ぶり。渡辺明竜王に羽生善治棋聖が挑んだ一戦に地元関係者らも盛り上がった。

 沼田市出身の藤井猛九段が立会人を務めた。5日に将棋ファンを前に大盤解説もした藤井九段は、中学生の時に臨江閣で開かれた大会で敗れたエピソードを披露。「あの敗戦の悔しさがあって、より頑張ろうと思った。ここは私の原点ですね」などと、軽快な話しぶりで会場を盛り上げた。

 会場を埋めたのは、抽選で選ばれた約100人。東吾妻町から来た渋川高校3年の中村将也さん(17)は「対局は全然思いつかないような手ばかりで、代えられない体験です。(会場に入れて)運を使い果たした気がします」と笑顔だった。