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 大規模なリコール(回収・無償修理)や出荷停止に発展した日産自動車の無資格検査問題。ほぼ全工場で行われてきた不正は、組織的で巧妙な隠蔽(いんぺい)工作により、国や国際機関の目をかいくぐってきた疑いが濃厚になった。ものづくりの現場で見つかった不正の根は深く、完全な「更生」は見通せなくなっている。

 「ありません」。9月、神奈川県横須賀市の追浜(おっぱま)工場。国土交通省の監査官から、有資格者の印を流用する不正について問われた日産の工場関係者らは、きっぱりと不正を否定した。しかし、「そこに何が入っているの」と問われた従業員が、しぶしぶ机の引き出しを開けると、印の流用を管理する帳簿が見つかった。

 福岡県の工場への監査では、不正に関する資料のデータが、パソコン上の「ごみ箱」から出てきたケースもあった。

 こうして無資格検査問題が発覚した後の10月2日。西川(さいかわ)広人社長は横浜市の本社で「9月20日以降は認定の検査員が100%行うようになった」と述べ、早々と是正を宣言した。

 ところが、問題は終わっていなかった。

 その後も複数の工場で、資格の…

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