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 英領バミューダ諸島に登記された医療機器メーカーから、各国の医師や病院がストックオプション(新株予約権)や未公開株を取得したことを示す資料がパラダイス文書から見つかった。仙台市の医師が上場後に1億円超の売却益を得ていたほか、医師が勤めていた病院も売却益を得ていた。医師や病院は、この会社が開発に関与した製品の治験に関わっていた。

 この会社はバイオセンサーズ・インターナショナル・グループ社。2005年5月、本社があるシンガポールの証券取引所で株を上場した。登記上の所在地はタックスヘイブン(租税回避地)のバミューダで、16年に買収されて上場を廃止した。

 上場前の04、05年の文書には、ストックオプションを与える相手と、未公開株を持つ個人や企業のリストなどがあった。その中に米国、日本、シンガポール、ドイツ、インドネシア、インド、ブラジルの医師14人の名前があり、3カ国5人が取材に株取得を認めた。

 日本の医師の名前は3人で、いずれも仙台市の仙台厚生病院の勤務経験がある。1人は取材に「役員から研究資金調達の必要性があるとの説明を受け、研究の将来性を信じて6千万円を拠出した」と、未公開株取得の経緯を説明した。その後に研究は成功して株が上場され、結果的に数倍の価格で06年までに売却したという。別の医師もストックオプションで数百万円の利益を得たと答えた。

 仙台厚生病院もストックオプションを使って07年に約440万円の売却益を得たと説明。いずれも日本で申告・納税したという。

 同病院では01~03年に血管…

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