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 NHK記者だった娘を過労死で亡くした佐戸恵美子さん(68)が8日、厚生労働省が東京都内で開いた「過労死等防止対策推進シンポジウム」に登壇し、過労死遺族の一人として講演した。娘を失った苦しみを涙ながらに語った。

 恵美子さんの長女の佐戸未和さん(当時31)は2013年6月の都議選、同7月の参院選の報道にかかわり、参院選の投開票から3日後の7月24日ごろ、うっ血性心不全を起こして急死。14年に労災認定された。

 恵美子さんは時折声を詰まらせながら、「我が子を守れなかった深い後悔の念にさいなまれ、自分を責め、今もなおもがき苦しんでいます」と心境を語り、「未和のにおい、体の温かさを、これからも忘れることはありません。同じ苦しみを背負う人が二度と現れないことを切に願っています」と約400人の参加者に訴えた。

 未和さんの長時間労働が局内で放置されていたことを強く批判し、「徹底的な自己検証と過労死への深い反省がなければ、どんな働き方改革も職場には浸透しない。(NHKによる)過労死の再発防止と改革の推進を見つめていく」と強調した。(村上晃一)