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 児童買春の実情を少女たちが写真や文章100点で伝える「私たちは『買われた』」展が、大阪市で12日まで開かれている。昨年から全国巡回しており、来場者はのべ5千人を超えた。大阪では初開催で、全国から28人が体験を寄せている。

 繁華街をさまよう子、自動販売機の明かりで暖を取る子……。写真のかたわらに少女らが「買われる」に至った独白が添えられている。

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 「母はうつ、父はアルコール依存。担任からは汚いと言われた。男の人たちが喜んでくれることがうれしかった。性の知識がなく、病気になった。やめておきなと言いたくて(今回の企画に)参加した」(18歳)

 「母と彼氏が暮らす家に帰りたくなかった。断れなかった自分が悪い、お金をもらった自分が悪いと思い込んでいた。全部子どものせいにしないでほしい。知らないのに決めつけないで。想像できる人になってほしい」(15歳)

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 家庭や学校に居場所がなく、福祉から抜け落ち、助けを求める方法もわからなかった少女たち。「援助交際やJKビジネスといった、あたかも対等な商取引をイメージさせる言葉は背後にある困窮や孤立を見えづらくする」と、少女らと展示を企画した一般社団法人「Colabo(コラボ)」代表の仁藤夢乃(にとうゆめの)さん(27)は話す。

 少女の居場所づくりにもかかわる仁藤さんは「子どもには指導や注意よりも支えやケアが必要。何より問われるべきは、子どもの性を金で買う大人たちだ」と指摘する。

 会場は北区中崎1丁目のギャラリー「イロリムラ」。正午~午後7時半、入場料1500円、高校生以下無料。11日午後1時半からは北区民センターで仁藤さんの講演会とシンポジウム「居場所のない子どもたちに」がある。講演会は入場無料。「買われた」展・講演会とも事前申し込みが必要。大阪市北区社会福祉協議会に電話(06・6313・5566、12日のみ090・1225・4786)を。(机美鈴)