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 赤ちゃんの誕生前に病気の有無などを調べる検査には、妊娠後に胎児の遺伝子などを調べる「出生前診断」と、妊娠前に受精卵の遺伝子などを調べる「着床前診断」がある。着床前診断は出生前診断に比べて母体への負担が少ない。いずれも公的医療保険の対象ではなく、着床前診断などは臨床研究として実施されている。

 着床前診断を受けるにあたっては、まず遺伝カウンセリングを受ける。専門の医師や認定遺伝カウンセラーから遺伝性疾患について正しい情報や検査の限界などについて知識を得ることができる。100%正確ではなく、調べる対象によって精度は異なる。受精卵を子宮に戻しても着床しない場合もある。

 着床前診断には始まった当初から、患者団体などから「命の選別だ」「障害者差別になりかねない」などの批判の声がある。日本産科婦人科学会(日産婦)は、検査が安易になされないよう、実施の可否について申請された1件ずつについて個別に審査している。

 1例目は2004年、デュシャ…

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