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 (10日、明治神宮大会1回戦 日本航空石川7―6日大三)

 タイブレークにもつれ込んだ接戦の幕切れは捕逸。まさかの結末で敗れたものの、日大三の1年生右腕・井上の力投は見事だった。

 背番号11は四回無死二塁から3番手で登板。この時点で1―6だったが、ここから流れを変えた。「落ち着いてコントロール重視で投げた」と、140キロ前後の直球を軸に相手を封じ込む。後半奮起した打線は九回2死二塁から4番大塚の中前適時打で追いついた。

 無死一、二塁から始まった延長十回のタイブレークは先頭に安打を許して無死満塁。続く4番上田への内角低めのチェンジアップを捕手が捕りきれず、勝負が決した。

 悔しい敗戦の中で井上が反省したのは、スタミナと精神面だ。安打を許したのは八回以降の5本。「体力がまだないというのもあるけれど、緊迫したところで球が甘くなる。『抑えなきゃ』となってしまうのが自分の課題です」

 日大三の先輩で2歳上の兄・大成は9月にカナダであったU18(18歳以下)ワールドカップに内野手で出場した。兄の背中も追う井上は「長いイニングでも落ちない直球を投げられるようにしたい。体の柔軟性を上げて、切れのいい球を投げられるようにしたい」と語った。(上山浩也)