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 国連の教育科学文化機関(ユネスコ)は10日の総会で、イリナ・ボコバ事務局長の後任にフランスのオードレ・アズレ前文化・通信相(45)を正式に選んだ。ユネスコを巡っては、資金拠出が最大で大国として存在感もある米国が脱退を決めている。アズレ氏は「扉を常に開けておくことが重要」と語り、再加盟に向けて取り組む意欲を示した。

 信任投票で有効票150のうち131票の賛成で選任されたアズレ氏は「困難な課題に熱意を持って挑む」と語った。15日に着任し、任期は4年。

 記者会見では米国との関係に質問が集中した。アズレ氏は「国際機関を脱退したり、交渉のテーブルを離れたりすると、悲惨な結果を招くことは歴史が証明している」と指摘。「ユネスコの使命は、危機に対して交渉の場をつくり出すことだ」と強調し、米国との対話を重ねる考えだ。

 通常予算の2割を拠出してきた米国は10月、ユネスコには「反イスラエル」の偏向があるとして、2018年末での脱退を表明。その後はオブザーバーとして活動するとしている。(パリ=青田秀樹)

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