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 ベルリンを象徴するブランデンブルク門の前に10日、3台のバスを縦に並べた巨大オブジェが登場した。シリア出身のアーティストが、バスを弾よけとして使ったシリア内戦の「最激戦地」アレッポの様子を再現して造ったもので、平和の尊さを訴えている。

 ベルリンにある「ゴーリキー劇場」が「秋のサロン」と銘打って、市内各地で開いている文化イベントの一環。作者のマナフ・ハルボウニさんは1984年にシリアの首都ダマスカスで生まれ、2008年に独ドレスデンに移住した。

 作品は、アレッポの住民が狙撃兵から身を守るために築いた「バスの壁」をモチーフにしたという。「軍事紛争による犠牲者への連帯と平和のためのモニュメント」と同劇場。展示は26日まで。

 アレッポは紀元前から交易の中継地として栄え、内戦前はシリア経済の中心地だった。内戦勃発後は反体制派の最大拠点となり、アサド政権軍との間で激戦が続いた。政権軍は昨年末、ロシアやイランの軍事支援を受けて、アレッポを完全制圧した。(ベルリン=高野弦)

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