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 12日午後9時20分ごろ(日本時間13日午前3時20分ごろ)、イランとイラクの国境地域を震源とする強い地震があった。米地質調査所(USGS)によると、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7・3。震源に近いイラン西部やイラク北部のクルディスタン地域で建物の倒壊などによる死傷者が出ている模様で、イラン内務省は13日朝、少なくとも141人が死亡、1684人が負傷したと発表した。

 USGSによると、震源地はイラン西部とイラク北東部の国境付近。激しい揺れは、震源から約400キロ離れたイランの首都テヘランでも感じられ、イラクでも首都バグダッドを含む全土で確認された。また、クウェートなど周辺国でも観測された。

 イラン内務省の発表では、この地震で震源に近い同国西部のケルマンシャー州では少なくとも141人が死亡。同州ではれんが造りの家屋が多く、国営テレビは倒壊した家屋や搬送される負傷者の様子などを繰り返し報じている。がれきの下敷きになるなどの被害も多発しているとみられ、死傷者はさらに増える可能性もある。

 ほかにも同州の複数の村で建物が損壊したり、停電が起きたりしており、緊急救援隊が現地に向かっている。

 イラクメディアによると、建物の下敷きになるなどして国内で6人が死亡、50人以上がけがをした。イラクで被害が大きいとみられるのが同国北部で少数民族クルド人が主導するクルディスタン地域政府(KRG)の領域。クルド系メディアなどによると、同地域東部スレイマニア県のダルバンディカンで少なくとも1人が死亡、約30人以上がけがをしたほか、同県南部カラルでも1人が死亡した。アルビル県のコレでも倒壊した家屋の下敷きになって2人が死亡した。

 ダルバンディカンには農業・発電用の利水ダムがあり、KRGは余震に備えて住民に避難を呼びかけた。公立病院などの建物が損傷したほか、停電も続いている模様だ。(ドバイ=渡辺淳基、テヘラン=杉崎慎弥