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 イランとイラクの国境地帯で12日午後9時20分ごろ(日本時間13日午前3時20分ごろ)、米地質調査所(USGS)の観測でマグニチュード7・3の強い地震があった。イラン、イラク両政府によると、少なくとも414人が死亡、7200人超が負傷した。日本外務省によると、死傷者に日本人がいるという情報はない。

 USGSによると、震源はイラン・イラク国境近くで、イラク北東部ハラブジャの南西約30キロのイラン国内。震源の深さは約25キロ。イラン政府によると、イランでは407人が死亡、6700人超が負傷。イラク政府によると、イラクでは7人が死亡、500人超が負傷した。

 イランやイラクのメディアによると、震源周辺は山岳地帯で、各地で土砂崩れが発生して進入路が寸断され、救助活動が難航している場所が多いという。死傷者は増える可能性が高い。

 特に被害が大きいのは、震源に近いイラン西部ケルマンシャー州だ。イランメディアなどによると、日干しれんがを積み重ねた建物が多く、死傷者の多くは倒壊家屋の下敷きになったという。余震も150回以上続いているという。

 一方、イラクメディアなどによると、少数民族クルド人主導のクルディスタン地域政府の自治区内にある東部スレイマニア県で7人が死亡した。

 地震はトルコやクウェート、サウジアラビアなどの周辺国でも観測された。

 被災地は朝夕の冷え込みが厳しく、住民の健康状態の悪化が懸念されるため、イラン、イラク両政府に加え、トルコなど周辺国や国際人道組織も救助隊や支援要員を派遣。住民の救助や人道支援を行っている。(ケルマンシャー〈イラン西部〉=杉崎慎弥、エルサレム=渡辺丘)