[PR]

 新潟県糸魚川市で昨年12月、計147棟が焼けた大規模火災で、火元となった同市大町1丁目のラーメン店の元店主で業務上失火の罪に問われた周顕和(けんかず)被告(73)の判決公判が15日、新潟地裁高田支部であり、石田憲一裁判長は禁錮3年執行猶予5年(求刑禁錮3年)を言い渡した。

 起訴状などによると、周被告は昨年12月22日午前8時半ごろ、店の厨房(ちゅうぼう)でタケノコと水を入れた中華鍋をガスコンロの火にかけ、約1時間後にそのまま外出。午前10時20分すぎ、鍋付近から出火し、店を全焼させたほか、計146棟に延焼させたとされる。

 検察側は、周被告の行為が業務上の注意義務を怠っており、被害も甚大だとして同罪の刑の上限を求刑していた。一方、弁護側は、当時の糸魚川市は強風に見舞われていたことを挙げ、「不可抗力で火災が広がった」などとして執行猶予付きの判決を求めていた。

 大規模火災をめぐっては、国が、強風によって拡大した「風害」と認定。地震などの自然災害の被害が条件となる「被災者生活再建支援法」を適用し、被災者に支援金を支給した。