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 フィリピンの首都マニラで13日に開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)の一連の首脳会議は、南シナ海問題をめぐるASEANと中国の「接近」が際立つ結果となった。背景には中国の周到な戦略と、それに有効に対抗できない米国の姿がある。

 「良き隣人、友人となるよう、我々はASEANと協力する」

 13日のASEANと中国の首脳会議の冒頭、中国の李克強(リーコーチアン)首相は自信たっぷりにこう述べた。人工島の造成を進めてきた中国だが、会議では南シナ海の環境保護に協力することなどで一致。南シナ海をめぐる中国とASEANの関係は、「対立」から「協力」へと様変わりした。

 中国は南シナ海の領有権を主張し、着実に軍事拠点化を進めてきた。米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)によると、スプラトリー(中国名・南沙)諸島の三つの人工島でミサイル格納庫やレーダーサイトを建設した。

 こうした動きに、領有権を争うフィリピンやベトナムが反発。フィリピンは常設仲裁裁判所に提訴し、昨年7月に中国の主張を否定する判決が出た。

 国際的に追い込まれた中国は批判を緩めるため、大規模な埋め立てはほぼ停止したとみられている。

 個別の取り込みも戦略的に進め…

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