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 16日に東京ドームで開幕する「ENEOS アジア プロ野球チャンピオンシップ」。野球日本代表「侍ジャパン」の4番には、山川穂高内野手(西武)が座る。176センチ、100キロ。ずんぐりむっくりした体形から放たれる、大きな放物線が魅力的な右の大砲だ。

 12日。日本ハムとの練習試合で放った一発は、壮観だった。五回1死、カウント2―2から速球をすくい上げた。打球は両翼100メートルの球場右中間に設置されたスコアボードの上で跳ねた。「三振したくないと思っていた。走者がいなかったので、当てにはいっていない。でも、ホームランを打つようなスイングではなかった」と本人は一発を狙っていなかったと言うのだから、恐ろしい。

 富士大から西武に入団して4年目の今季、ブレークした。自己最多の23本塁打をマークし、8月以降だけで19本塁打。シーズン終盤からクライマックスシリーズ第1ステージにかけて、強打を誇る西武打線の4番を任された。

 愛くるしいキャラクターだ。ユニホームは「体をもっと大きく見せたい」とぶかぶか。野球に必要な様々な動きをしても両ひじが見えることはなく、チーム関係者からは「ガウンを着ている」とからかわれる。野手としては最年長の25歳だが、練習から率先して声を出す。22歳の西川(広島)は「年上だけど接しやすいし、チームの顔。新井さんに似たところがある」。

 侍ジャパンの4番については、秋季合宿初日の9日に、稲葉監督から言い渡された。「プレッシャーと責任を感じながら、逃げずにやりたい」と山川。重責を果たせたと自身が思えるのは、チームを優勝に導くことができたときだけだ。(井上翔太