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 スーパーコンピューターの省エネ性能の世界ランキング「グリーン500」が13日、発表され、日本のベンチャー企業が開発したスパコンが1~3位を独占した。スパコンは膨大な電力を消費するため、計算能力のほかに省エネ性能でも競争になっている。これまで大手企業や大学などが開発の主体だったが、ベンチャー企業が躍進した。

 開発したのは東京のベンチャー「エクサスケーラー」と「ペジーコンピューティング」。スパコンの多くは大型空調設備などで冷やす「空冷式」だが、このベンチャーのものは冷却効率の良い絶縁性の液体に基幹部を浸す「液冷式」だ。

 省エネ世界一は理化学研究所(埼玉県)にある「Shoubu(菖蒲(しょうぶ))」。消費電力1ワットあたりの計算回数は1秒間に170億回を記録した。2位は高エネルギー加速器研究機構(茨城県)のスパコンで168億回、3位はペジーコンピューティング社内のスパコンで167億回だった。4位の米半導体大手エヌビディア社の151億回を大幅に上回った。

 一方、計算速度の世界ランキング「TOP500」も公表され、同ベンチャーが開発し、海洋研究開発機構(神奈川県)に設置されている「Gyoukou(暁光(ぎょうこう))」が日本勢としてトップの4位に入った。計算速度は1秒間に約1京9100兆回(京は兆の1万倍)で、10位の理研のスパコン「京」の約1・8倍だった。「暁光」は省エネ性能でも5位に入った。(杉本崇