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 化学メーカー大手のカネカ(本社・大阪市)の生分解性プラスチックが、海中の微生物にも分解されると国際的な認証機関に認められた。同社が14日に発表した。日本企業では初めてという。微細なプラスチックごみが海の生態系に悪影響を与えるおそれが指摘されており、その対策になる素材として販売を広げる方針だ。

 ベルギーの認証機関「ヴァンソット」が認めたのは、原料が植物油脂など100%植物由来のプラスチック「PHBH」。カネカによると、30度の海水中で6カ月以内に90%以上が水と二酸化炭素に分解される。

 カネカはPHBHを2011年から、土中で分解されるプラスチックとして高砂工業所(兵庫県)で生産し、食品用の袋や農業用のシート向けに販売している。だが、価格が一般のプラスチックに比べて2~3倍と高いこともあり、国内では普及していない。欧米の一部では、生分解性プラスチック以外のレジ袋を禁止するなど、規制が強まりつつあり、カネカは国際認証を得たことで、欧米での販売を増やしたい考えだ。

 近年、大きさが5ミリ以下のプラスチックごみ(マイクロプラスチック)が世界各地の海で見つかっている。汚染物質などを吸着して魚や鳥の体内に取り込まれており、人体への悪影響が懸念されている。(新田哲史)