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 2007年の時津風部屋の暴行死事件をめぐり、再発防止検討委員会の外部委員を務めた漫画家のやくみつるさんは、「看過できない。上下関係における暴力は前時代的。これまで排除しようと懸命にやってきた。信頼を取り戻しつつある相撲界に水を差す出来事だ。どこか緩みが出てきている」と憤る。

 診断書に記されたけがが、日馬富士によるものかは慎重に見極めるべきだとしつつ、「ビール瓶で殴ったことが事実であれば引退に値する。愚直に品格と力量を求めるべき角界で、到底許されない」と断じた。

 暴行死事件を受けた再発防止策として「外出時の服装に気をつける」など、身近な姿勢から正す取り組みを進めてきたが、最近なし崩しになっている部分があり、心配していたという。

 相撲に関する著書があるスポーツ評論家の玉木正之さんは、相撲には神事、興行、格闘技としてのスポーツという面がそれぞれあると解説する。「スポーツは反暴力から生み出されるものなのに、相撲界にはその認識が育っていない。暴力に対して寛容な気持ちが強い。相撲界、力士それぞれの意識の問題が根底にある」と指摘する。