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 広島市の松井一実市長が14日、ローマを訪れ、広島で被爆したイチョウの木の種から育てた苗木をラウラ・ボルドリーニ下院議長に手渡した。

 苗木は伊北部ティエーネ市で育った。広島市長の呼びかけで1982年に組織され、現在世界162カ国・地域の約7500の都市が参加している「平和首長会議」にティエーネ市も加わっており、広島市が昨年、種を贈った。苗木は下院の敷地に植えられるといい、式典後、松井市長は「広島の心を共有するシンボルとして、大きく育ててほしい」と話した。

 核兵器廃絶をテーマにした集会も同日、下院で開かれ、松井市長は下院議員やNGO関係者らを前に「広島が体験した地獄が再び生じかねない危機から脱し切れていない。核兵器のない世界こそが将来のあるべき姿ではないか」と述べ、核廃絶を訴えた。

 松井市長は15日、バチカンでフランシスコ法王と面会し、長崎市長と連名で法王の被爆地訪問を要請する文書を手渡す予定。(ローマ=河原田慎一)