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 厚生労働省は日常的にたんを吸引したり、管を通じて胃や腸に栄養を入れたりする「医療的ケア児」への訪問看護について、来年度から診療報酬を手厚くする方針を固めた。医療的ケア児やその家族が、病院ではなく自宅で安心して暮らせる体制を整える狙いだ。

 15日の中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)で提案し、議論する。医療技術の進歩で重い病気の新生児が助かる確率は高まっている。厚労省によると、19歳以下の医療的ケア児は2015年時点で約1万7千人いて、この10年間で2倍近くとなった。

 歩ける子から寝たきりの子まで状態は様々だ。訪問看護師がケアのために1時間半を超えて滞在した場合に報酬が加算されるが、子どもが歩けるケースでは加算は週1回にとどまる。厚労省はこの加算がつく回数を増やすなどして、報酬を手厚くしたい考えだ。

 15歳未満の訪問看護の利用者数は、05年の約2400人から17年には約1万4千人と急増。ただ、人材不足などから「小児の訪問看護は困難」と考える訪問看護ステーションも多い。

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(水戸部六美)