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 国の文化審議会は17日、景勝地・小歩危(三好市)を国の天然記念物と名勝に追加指定するよう、文部科学相に答申した。吉野川の流れがつくったV字形の渓谷と清流の美しさや、地質学的価値が評価された。大歩危(同)は2014年に天然記念物に、15年に名勝に指定されており、これで「大歩危小歩危」として天然記念物と名勝に指定されることになる。

 大歩危小歩危は吉野川中流の南北約10キロの区間。徳島大学理工学部の石田啓祐教授(地質学)によると、現地の地層は三波川帯(さんばがわたい)と呼ばれる日本列島を構成する岩盤の一つ。基になった地層は、約8千万年前に海溝で陸からの砂や小石が堆積して生まれ、約7千万年前に北方向の大陸の下に沈み込んだと考えられている。

 石田教授は「大歩危と小歩危の両方を観察することで、地層が高い熱と圧力で変成岩になる過程をみることができる」と指摘する。

 先に大陸の下に沈み込んだ部分…

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