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 横浜市の医療施設で食物アレルギー治療の臨床研究に参加した子どもが一時心肺停止になった問題に関連し、全国でほかの子ども8人も治療や検査で一時的に重い症状が出ていたことが19日、わかった。宇都宮市で開かれた日本小児アレルギー学会で報告された。学会は医師らに、実施の際は慎重に行うことなどを改めて呼びかけた。

 国立病院機構相模原病院の海老沢元宏・臨床研究センター副センター長によると、調査はアレルギーのある食物を少しずつ食べて耐性をつける「経口免疫療法」や、前段階の「経口負荷試験」を実施する344施設が対象。287施設の回答や発表を集計した。

 その結果、横浜市の施設を含めてこれまでに自力呼吸が困難になるなど重いアレルギー症状が出た子どもは18人いた。このうち治療や検査に関連して症状が出た子どもが新たに8人いたことが判明。全員後遺症はなく、回復したという。

 ほかは、誤ってアレルギーのある食物を食べて重い症状が出たケースなどで、記憶障害の後遺症が出た事例もあったという。

 海老沢さんは「今後同様のことが起きないために、報告された症例の詳しい発生状況を聞き、問題点などを検討していきたい」と話している。(川村剛志)