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 21日午前9時ごろ、パラオ共和国の西南西約410キロ沖合の太平洋上で、連絡が取れなくなっていた7人乗りのマグロはえ縄漁船「第一漁徳丸」(19トン)が転覆しているのを、救援に向かった水産大学校の練習船が発見したと、第11管区海上保安本部が発表した。

 11管によると、第一漁徳丸は那覇地区漁業協同組合の所属。船長の玉城正彦さん(62)や機関長の嶺井秀和さん(49)のほか、インドネシア国籍の船員5人が乗り込んでいた。7人全員の行方が分かっていない。

 現場海域には21日午前10時現在、練習船「耕洋丸」の他、別の漁船が到着して乗組員の捜索を始めている。海上保安庁の巡視船や航空機も現地に向かっている。

 20日に救難信号を受信した米当局から海上保安庁に連絡があり、遭難が分かった。船には衛星電話が積まれているが、呼びかけに応答がない状況が続いていた。

 船が所属する那覇地区漁業協同組合によると、第一漁徳丸は1日に那覇市の泊漁港を出港し、現場海域でマグロ漁をしていた。救難信号を発信した20日は、漁でとった魚を満載し、那覇に向けて帰港途中で、23日には到着予定だった。

 最後に連絡があったのは20日午後3時半ごろ。船長の玉城さんが衛星電話で那覇にいる船主と会話したが、特に問題のある様子はなかったという。遭難当時の海域は穏やかだったらしく、同組合の山内得信組合長は「建造から40年近くたつが、非常に安定した船。どうして転覆したのか分からない」と話した。

 同組合によると、船の舷側から救難いかだが外れていたのが確認できた。円状で直径約3メートルに広がるという。山内組合長は「いかだの捜索を最優先にして欲しい」と話した。(小山謙太郎)