塩入彩
2017年11月24日17時32分
透明のグラスに注がれたコーヒー牛乳。そこに睡眠薬が混ぜられているとは、思いもしなかった。
都内に住む女性(29)は2015年9月、会社の業務で初対面の男(33)の自宅兼事務所を訪ね、午前10時ごろから打ち合わせを始めた。男に差し出されたグラスを空けて30分ほど経ったところで、プツンと記憶が途絶えた。
意識が戻り、男の誘導で車に乗ったところで再び記憶を失う。次に気づいたのはラブホテルの前。逃げたい。でも力が入らない。恐怖と途切れがちな意識のなかで被害に遭った。
夜、駅で男から解放され、上司らと警察署へ。翌朝に尿検査を受け、睡眠薬の成分が後日検出された。
睡眠薬や抗不安薬を飲み物に混入し、意識や抵抗力を奪ったうえでの性暴力が後を絶たない。こうして使われる薬は海外では「デートレイプドラッグ」と呼ばれ、啓発が進む。だが、国内では十分に危険性が知られておらず、対応が遅れがちだ。加害者や被害者、その支援をする人たちの話を紹介する。
その後も苦難は続く。断片的な…
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朝日新聞社会部