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 将棋の羽生善治棋聖(47)が、史上初の「永世七冠」達成に王手をかけた。第30期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催)の第4局は24日、挑戦者の羽生棋聖が渡辺明竜王(33)に104手で勝ち、対戦成績を3勝1敗とした。あと1勝してタイトルを奪取すると、通算7期で「永世竜王」の条件を満たす。羽生棋聖はすでに六つのタイトルで永世称号資格を得ていることから、永世称号制度のある7タイトル全てを制覇する。

 新潟県三条市で23日から指されていた第4局は、攻勢をとった羽生棋聖が押し切った。第5局に向けて、羽生棋聖は「(これまでと)全力で指すことは変わらない。いいコンディションで臨みたい」、渡辺竜王は「粘りを見せられるように頑張りたい」と述べた。第5局は12月4、5日に鹿児島県指宿市で指される。

 永世称号の規定は、「通算5期獲得」「連続5期獲得」など各タイトルごとに定められ、原則として引退後に名乗る。羽生棋聖は2008年、六つ目の永世称号「永世名人」の資格を獲得。同年と10年、残る「永世竜王」をかけて渡辺竜王と対戦したが、いずれも敗れた。将棋界に八つあるタイトルのうち、今年新設された「叡王戦」には永世称号の規定がない。永世竜王の基準は「連続5期獲得」か「通算7期獲得」。(村瀬信也