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 前回のこのコラムでは、11月中旬の東京・神楽坂通りの「神楽坂まち舞台 大江戸めぐり」の催しのにぎわいを紹介した。手品師やら薩摩琵琶やらが出て、江戸情緒が楽しかったな。それから2週間後の日曜日、大道芸こそ出なかったけれど、神楽坂は、やはり歩行者天国になって、たくさんの人々が出て、さんざめいた。

 秋の青空が高い。イチョウの葉はみごとに黄色になったけれど、まだ枝から離れず、落ち葉にはなっていない。落葉時期は気温の分岐点とぴったり連動しているんだろうね。いいなあ、この季節の日本は…。政治、経済、外交、国のありようは時々騒がしくはあっても、それはそれ、人々はおりふし、季節の移りゆく風情を楽しみながら、生きていく。それにつけても、戦後72年、日本が戦争に巻き込まれずに過ごしてきたこと、やはり、ありがたかったなあ。朝鮮戦争、ベトナム戦争……日本も危ない感じのときもあったけれど、ともあれ、無事に生きてきた。であればこそ、こんな街の催しも楽しい。おやじやおふくろの、太平洋戦争に駆り出された世代に比べて、わたしたちの世代はやはり幸せだったというほかない。その思いは、時に、確かめておきたい。

 さて、このところ、わが日本のテレビのトップニュースとして、しばしば大相撲のあの「騒ぎ」が取り上げられた。秋巡業の鳥取の地で、「モンゴル会」というモンゴル出身の力士の集まる飲み会があって、そこで酒に酔った横綱日馬富士が後輩の貴ノ岩に対し日頃の言動について説教した。そのとき貴ノ岩のスマホが鳴って、それを触り始めたのに対し、日馬富士は貴ノ岩がちゃんと説教を聞いていないと思ったのか、激しく殴打したという、その騒ぎである。

 あらら、ぼくらもこどものころ…

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