[PR]

 第71回福岡国際マラソン選手権大会は3日午後0時10分に平和台陸上競技場などをスタートする。今大会は来夏にジャカルタで開かれるアジア大会の日本代表選手選考と、2020年東京五輪の代表選考会となるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権をかけたレースとなっている。(堀川貴弘、遠田寛生)

大会当日はレース終了後に全選手の記録をホームページ(www.fukuoka-marathon.com)に掲載します。レースの模様は朝日新聞陸上担当記者のツイッター(@asahi_runner)で速報します。

     ◇

 例年になく力のある日本選手がそろったとはいえ、優勝争いは海外勢が中心となるだろう。

 昨年の大会を2時間8分48秒で制したイエマネ・ツェガエ(エチオピア)は、今年のロンドン世界選手権では足がつって途中棄権したが、復調しているようだ。2012年ロンドン五輪金メダルのスティーブン・キプロティク(ウガンダ)は昨年のリオデジャネイロ五輪では14位だったが、今年のハンブルクで2時間7分31秒で2位に入った。日本でも東京で15年2位、16年4位と安定した力を発揮している。

 この2人に対抗できるのが、2回目のマラソンとなるビダン・カロキ(DeNA、ケニア)。広島・世羅高出身で1万メートルでは五輪、世界選手権の入賞の常連となっている。スピードを生かし、今年のロンドンでは2時間7分41秒で3位に食い込んだ。福岡国際は08年北京五輪で優勝した故サムエル・ワンジル(トヨタ自動車九州、ケニア)をはじめ、日本の実業団チームに所属するアフリカ選手が好成績を残す傾向がある。カロキがここでブレークするようだと、20年東京五輪でも強力なライバルとなるだろう。アフリカ勢以外では、10月のハーフマラソンで59分48秒の好記録を出したソンドレノールスタッド・モーエン(ノルウェー)も侮れない存在だ。

 日本勢は2回目のマラソンとなる大迫傑(ナイキ・オレゴンプロジェクト)の走りに注目が集まる。本人は「100%の力を出し切るだけ」と多くを語らないが、スタートからフィニッシュまで効率よく走り切る能力にたけていると見え、2時間8分台の記録も期待できる。

 リオ五輪代表をわずかの差で逃した深津卓也(旭化成)は「同じチームの佐々木(悟)さんと遜色ない練習ができている」と順調な仕上がりぶり。その佐々木、そして昨年の大会で日本選手トップの3位に入った川内優輝(埼玉県庁)のベテラン勢は、どんな条件でも2時間9分台では走る力がある。

 今大会は、20年東京五輪の代表選考会で19年秋に開催されるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権をかけたレースでもある。日本選手の1~3位で2時間11分以内、4~6位でも2時間10分以内ならMGCに進出できる。ただ、こうしたさほど高くないレベルの記録を目指すのではなく、さらに上の記録を期待したい。