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 本番がやってきた。前日までは「ダメだったら歩けばいいんだ」なんて開き直っていたけれど、やるからにはやっぱり「完走」と言える走りがしたい。手づくりの報道ゼッケンをつけてスタート地点に立つと、ちょっと緊張してきたかも。

 合図で走り始める。隣の女性に「がんばりましょう」と声をかけられた。沿道には子どもからお年寄りまでたくさんの人がいて、旗を振って応援してくれている。なんだかうれしくて、自然と笑顔になった。

 前日に下見をしたから、ペース配分は大体見当がつく。それでも坂を下りきったあたりで、息があがってきた。歩く人もいて、私も歩きたいなあ、なんて思いながらふと先を見ると、私が会いたかった、黒い犬といっしょに沿道に立って旗を振る女性の姿が見えた。

 じつは昨日の夜、女性から電話…

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