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 中国の白亜紀前期(1億4500万~1億年前)の地層から200個を超す翼竜の卵の化石が発掘され、中から赤ちゃん(胚〈はい〉)の化石も見つかった。この翼竜の仲間は生まれてすぐ飛べない赤ちゃんを、集団で子育てしていた可能性があるという。中国とブラジルの研究チームが1日付の米科学誌サイエンスに発表した。

 翼竜は恐竜と同じ時代に栄えた空飛ぶ動物。化石は中国・新疆(しんきょう)ウイグル自治区にある世界遺産「新疆天山」の近くで、中国科学院古脊椎(せきつい)動物古人類学研究所などが2006~16年に発掘、計215個の卵が約3・3平方メートルの一角でまとまって見つかった。14年に新種として発表された翼竜「ハミプテルス・ティアンシャネンシス」の卵で、親は翼を広げると最大3・5メートルになるという。

 卵をCTスキャンなどで調べたところ、16個で赤ちゃんを確認。コウモリのような翼を支える、長く伸びた前脚の指の骨は、ほとんどが直径1ミリに満たなかった。化石の状態から、生まれたての赤ちゃんに飛ぶ力はなく、集団繁殖地で育てられていたとみられる。(小堀龍之)