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 映画「男はつらいよ」シリーズで知られる山田洋次監督(86)が、3世代家族の悲喜こもごもを描く映画「家族はつらいよ」の3作目の撮影が11月28日、大崎上島(大崎上島町)であった。本作は来年5月に全国公開の予定。

 熟年離婚がテーマの1作目、無縁社会がテーマの2作目に続く3作目は、「主婦への賛歌」をテーマに、主婦の家事の大変さを描く「妻よ薔薇(ばら)のように 家族はつらいよⅢ」。同島出身の熟年夫婦に橋爪功さんと吉行和子さん。夏川結衣さん演じる息子の嫁が日頃の不満を爆発させて家を飛び出し、主婦が不在となった後の騒動が笑いあり、涙ありで繰り広げられる。同島でも撮影し、2013年に公開された山田監督の映画「東京家族」が好評だったため、同じキャストで「続編」を制作してきた。

 この日は、橋爪さん、吉行さん夫婦が帰郷して墓参りをした後、海辺で親戚を交えて宴会するシーンを撮影。夕日に照らされた瀬戸内海をバックに、地元のエキストラを交えて撮影が進んだ。

 山田監督は撮影の合間に報道陣の取材に応じ、同島をロケ地に選んだ理由について「島の風景やまちのたたずまいが故郷にふさわしい」とし、本作は「主婦や夫たち、子どもたちに見てもらい、この国に根強い男女差別についても考えてほしい」。吉行さんは「いかに女の人がよく働き、家庭が維持されているかよくわかる映画。面白いけど、みんな思い当たることがあるはず」と話した。(清水康志)