【動画】音楽室で練習する山の下小学校の児童ら=武田啓亮撮影
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 10月の西関東小学校バンドフェスティバルで銅賞を獲得した山の下小学校。ブラスバンド部に所属する4年生から6年生の25人は、放課後の音楽室でメトロノームのリズムに合わせて練習をしていた。

 次の目標は、来年1月の下越地区小学校管楽器演奏発表会に向けて曲を仕上げること。取り組んでいる曲はジャズのスタンダードナンバー「枯葉」。顧問の林知之教諭は「ジャズは少人数でも様になり、うちの得意分野。子どもにも『かっこいい』と人気がある」。

 上級生が下級生を直接指導するのが部の伝統だ。でも、6年生は4人しかいない。広川心瑚(みこ)さんと高野愛歌さんは、自分たちと同じトランペット担当の下級生に教えている。2人とも最初は音を出すだけで苦労した経験から「まずは正しい音を吹けるようになることが大事」と伝えた。広川さんは「4年生はのみ込みが早くて助かっています」と、入部1年目の後輩の上達ぶりを喜んでいる。

 練習の合間に楽譜に正しい音程を出すための番号を熱心に書き込んでいたのは巻渕彩月(さつき)さん。5年生ながらトロンボーンのパートリーダーだ。苦労も多いが「お客さんに拍手されたときは本当にうれしい」。

 さまざまな立場で楽器と向き合う児童たち。強豪校のため、卒業後も吹奏楽部に入る子どもが多いが、林教諭は必ずしも部活の形にこだわらなくてもいいと考える。「結果にとらわれるのではなく、人生を豊かにするものの一つとして、音楽を楽しんでもらいたい」(武田啓亮)