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 北朝鮮の朝鮮中央テレビは29日正午(日本時間午後0時半)、「重大報道」として同日未明に発射した新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星(ファソン)15」の発射が成功したとする政府声明を発表した。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は28日に発射命令を下したほか、29日未明に現地を視察し、「核武力完成の歴史的大業を果たした」と語った。

 報道は、米本土全域を攻撃できるとし、超大型重量級の核弾頭装着が可能だと説明。火星15は北朝鮮が試射に成功しているICBM「火星14」よりも戦術技術的能力で優れているとした。弾道ミサイルの開発が完結段階に達した最も威力のあるICBMだという。

 29日午前2時48分(同午前3時18分)、平壌郊外で発射された。高度は4475キロに達し、約53分にわたり、950キロ飛行して設定した目標に到達したという。周辺国の安全に影響はなかったとした。

 声明は、米国の核の脅威から北朝鮮本土や国民生活を守るとし、米国が北朝鮮の利益を侵さない限り、北朝鮮も他の国の脅威にならないとした。

 北朝鮮は1993年5月にノドン中距離弾道ミサイルを日本海に向けて初めて発射。2006年10月には初の核実験を実施するなど、核・ミサイルによる挑発を続けてきた。(ソウル=牧野愛博)