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 国際大会で優勝経験がある女子マラソンの元トップ選手が先月、万引きをしたとして窃盗罪に問われた。彼女が犯行の背景として法廷で告白したのは、現役中の食事制限が原因で始まった摂食障害に苦しんだ日々のことだった。摂食障害のリスクは陸上の女子長距離選手に限らず、フィギュアスケーターや体操、柔道選手にも潜んでいる。

始まりは厳しい体重制限

 先月8日、宇都宮地裁足利支部で、コンビニで清涼飲料水や化粧品など8点(約2600円相当)を万引きしたとして、窃盗罪に問われた元マラソン選手の原裕美子さん(35)に懲役1年執行猶予3年の有罪判決が言い渡された。

 原さんは2005年名古屋国際女子マラソンで優勝し、同年の世界選手権(ヘルシンキ)で6位に入った一流選手。07年大阪国際女子マラソンでも優勝した。だが、輝かしい実績とはかけ離れた別の一面があった。

 引退後の14年と15年に万引きで2度の罰金刑を受けるなど、計5回の前科・前歴があった。一連の犯行理由として原さんが法廷で語ったのは、選手時代に患った摂食障害だった。

 症状が始まったのは現役だった00年ごろ。厳しい体重制限などが原因という。引退後も摂食障害は続き、不安を感じると食べては吐きを繰り返す。吐くための食費を惜しむようになり、食品を万引きするようになった。地元の病院にも通ったが、身内から「恥さらしだからやめろ」と言われ、通院もやめてしまった。

 女子の長距離ランナーは、厳しい食事制限や体重管理を強いられることが多い。順大健康科学部准教授で、女子陸上競技部監督の鯉川なつえ氏は最近、高校女子駅伝の強豪校を訪れた際に見た光景に目を疑った。

 グラウンドの片隅に置いた体重…

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