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 沖縄・宮古島の真っ白な砂浜を、幼い双子の男の子が走り回る。おそろいのTシャツとズボン。その後ろ姿を横浜市に住む会社員男性(43)は写真に収めた。

 今年5月、男性は妻(39)と親子4人で旅行した。宮古島は夫婦2人で何度も通った大好きな場所。5年以上続いた不妊治療中も足を運び、「治療のつらさを忘れる大事な時間だった」。男性不妊の治療を経て、いま3歳になった息子たちは生まれてきてくれた。

 妻と結婚したのは2002年。旅行が共通の趣味で、年2、3回は宮古島を訪れた。結婚当初は漠然と「いずれ子どもを持ってお父さんになるんだろうな」と思っていた。結婚して数年が過ぎ、妻と「そろそろ子どもが欲しいね」と話し合った。それまで自然妊娠しなかったので、計画的にしてみることにした。

 毎朝、妻は起床するとすぐ基礎体温を測り、紙のグラフに記録した。男性は紙を見て、排卵日に向けて気持ちを高めた。それから2年。友人らに出産祝いを贈る機会は増えたが、妊娠の気配はなかった。「なぜ出来ないのか知りたい。前に進みたい」。妻は横浜市内の不妊治療クリニックに行くことにした。

 2回目の診察の際、朝採取した…

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