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 ホンダは5日、病気の後遺症などで手足が思うように動かせずリハビリ中の人が、運転できるようになるための講習を報道陣に公開した。ホンダ独自の取り組みで、今後は自動車教習所にも働きかけ、講習の機会を広げる計画だ。

 埼玉県川島町のホンダ交通教育センターで講習を受けたのは東京都北区の自営業関根義寛さん(57)。脳梗塞(こうそく)で左半身にマヒが残る。助手席の指導員の指示を受け、取っ手がついたハンドルを右手で操った。

 講習は2013年から、全国7カ所のホンダの施設で実施。50分5千円で、これまでに212人が受講した。視野の広さや注意力などもチェック。作業療法士や家族も同乗できる。

 体に障害が残る人が運転を再開するには、医師から診断書をもらった後、運転免許試験場で臨時適性検査を受ける必要がある。だが患者の運転能力を判断できる医療機関は少なく、運転をあきらめる患者もいる。

 ホンダは12年、実物に模したハンドルやモニターを使って練習できる機器を発売し、運転能力を評価するデータも集められるようにした。今秋までに主に病院へ173台を納めており、今後、さらに販売を強化する。(木村聡史)

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