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 第30期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催)の第5局で羽生善治棋聖(47)に敗れ、通算1勝4敗でタイトルを奪われた渡辺明竜王(33)は対局後、「作戦が破綻(はたん)していた。(シリーズを通じて)内容が悪すぎた」と振り返った。

 2008年と10年、「永世竜王」をかけて羽生棋聖と戦った。特に08年は開幕から3連敗した後、4連勝するという劇的な展開で防衛。5連覇を果たして条件を満たし、初の永世竜王有資格者となった。永世棋王を名乗る資格も保持しており、複数の永世資格があるのは現役ではこの2人だけだ。

 9連覇を果たし、通算11期獲得するなど、竜王戦では無類の強さを誇る渡辺竜王だったが、今回の七番勝負では精彩を欠いた。羽生棋聖の機敏な攻めへの対応に悩まされ、守勢に立たされる場面が目立った。

 第5局の決着後、対局を振り返る際には「ここはもう、(決着に備えた)形作りみたいです。レールに乗ってますね」「この竜が、いない方がいい駒になりました」などと、サバサバした口調で自嘲気味に語った。竜王を失い、タイトルは棋王だけとなった。

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