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 将棋の羽生善治竜王(47)が竜王通算7期の条件を満たして「永世竜王」の資格を獲得し、史上初の「永世七冠」を達成した。同じ勝負の世界に生きるプレーヤーや将棋界をよく知る著名人らに、その凄(すご)さなどについて聞いた。(村瀬信也、大出公二)

◆脳科学者・茂木健一郎さん

 羽生善治さんが永世七冠を達成されたこと、まことに素晴らしい。

 将棋でも囲碁でも、人工知能が人間を上回るようになった。しかし、本来、条件が違うので比較するのがおかしい。生身の人間が闘う姿にこそ意義がある。

 100メートル走で人間と自動車を比較するのは意味がない。アスリートが練習を重ね、走り方を工夫し、精神力を鍛えて記録を更新するからこそ感動がある。

 将棋も同じことだ。人工知能は処理速度が速く、記憶容量も大きい。集中力にも限界がなく、何十時間でも膨大な計算を繰り返すことができる。人間は体調も変動するし、生活の苦労や心配もある。それでも将棋という目標に傾注する姿こそが、見る者の心を動かす。

 羽生さんがプロになったのは1…

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