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 国家ぐるみのドーピング問題を巡り、5日に国際オリンピック委員会がロシア・オリンピック委員会(ROC)を資格停止とし、来年2月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪への選手団派遣を禁じることを決めたロシアには、有力選手が多い。平昌五輪でのメダルの勢力図が大きく変わる可能性がある。

 フィギュアスケート女子はメダル候補がそろう。特にエフゲニア・メドベージェワ(18)は世界選手権2連覇中で、金メダルの最有力候補だ。昨季世界ジュニア女王のアリーナ・ザギトワ(15)も表彰台を狙える実力を備え、今季グランプリシリーズで2勝している。ショートトラック男子には、元韓国代表でロシアに国籍を変えたソチ五輪3冠のビクトル・アン(32)がいる。

 スピードスケート男子の500メートル世界記録保持者のパベル・クリズニコフ(23)は16年の世界距離別選手権で2冠に輝き、平昌五輪でもメダル有力候補だが、IOCが定めた規定で出場できない。12年9月にドーピング違反が発覚、2年間の出場停止処分を受けた「前歴」があるためだ。

 団体競技では、特に冬季五輪の花形といわれるアイスホッケー男子で金メダルが予想される。平昌五輪への派遣を拒んだ北米プロアイスホッケーリーグ(NHL)所属の選手は出場しないが、ロシアを中心とし、世界2番目のリーグといわれるコンチネンタル・アイスホッケーリーグ(KHL)には多くのロシア選手が在籍している。加えてかつてNHLでプレーしたベテランもロシアには多数いる。国際アイスホッケー連盟(IIHF)は「ロシアに厳しすぎる処分を与えれば、アイスホッケー界はリスクを背負う」と、全体のレベル低下を懸念していた。(遠田寛生)

ロシアの主な有力選手

   競技       男女      選手名       年齢   主な経歴 

フィギュアスケート   女子  エフゲニア・メドベージェワ 18 世界選手権2連覇中 

            女子   アリーナ・ザギトワ    15 今季のGPシリーズ2勝

            女子    マリア・ソツコワ    17 今季フランス杯2位 

フィギュアスケート   ペア  エフゲニア・タラソワ    22 今季のGPシリーズ2勝

            ペア ウラジーミル・モロゾフ    25 今季のGPシリーズ2勝

スピードスケート    男子    パベル・クリズニコフ  23 500メートル世界記録保持者

ショートトラック    男子   ビクトル・アン      32 ソチ五輪3冠 

アイスホッケー     男子    パベル・ダチュク    39 元NHL 

アイスホッケー     男子    イリヤ・コワルチュク  34 2009年世界選手権MVP

アルペンスキー     男子 アレクサンドル・ホロシロフ  33 回転で15年W杯1勝 

スノーボード・アルペン 男子    ビック・ワイルド    31 ソチ五輪2冠 

スノーボード・アルペン 女子  アリョーナ・ザワルジナ   28 ソチ五輪銅 

スケルトン       男子   ニキータ・トレギボフ   22 ソチ五輪6位 

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