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 雑音の中から、耳を澄ますように人の声を聞き分けるドローンを、東京工業大や熊本大などの研究チームが開発した。災害時、がれきの下敷きになった人を探し出す際などに役立つという。

 ドローンは、倒壊した建物の周辺など人が近づきにくい場所の情報収集に活用が見込まれているが、ドローンから生じる羽音や風音によって、被災者の声を捉えにくい課題があった。

 東工大の中臺(なかだい)一博特任教授らは、複数の人が同時に話しても、それぞれの位置や声を聞き分ける「HARK」と呼ばれるロボット用の技術を応用。ドローンに計16個のマイクを取り付け、人の声以外の雑音を除いて、被災者の位置を特定できるようにした。

 中臺さんは「カメラなどによる従来の方法では見つけられなかった、夜間や、がれきの下の要救助者も早く発見できる。市販のドローンにも活用できる技術なので普及してほしい。今後は携帯電話の音やホイッスルなどにも対応できれば」と話している。(竹野内崇宏)