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 絵画として史上最高の約4億5千万ドル(約510億円)で落札されたレオナルド・ダビンチのキリスト画「サルバトール・ムンディ(救世主)」について、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は6日、落札者はサウジアラビアの王族だったと報じた。アラブ首長国連邦(UAE)にあるルーブル美術館アブダビ分館はこの日、「サルバトール・ムンディがやってくる」とツイートし、同館で収蔵・展示されるとみられる。

 NYTが関連資料をもとに報じたところによると、落札者はサウジのバデル王子。約5千人いる王子の1人で、美術品の収集家として目立った経歴はなく、詳しい資金の出どころも不明としている。

 サウジは汚職などを理由に王族らを一斉摘発しているが、この動きを主導するムハンマド皇太子とバデル王子は友人関係にあるとされる。またムハンマド皇太子と、アブダビの王族も親しい関係にあるという。

 サルバトール・ムンディは1500年ごろの作とされ、「男性版のモナリザ」とも呼ばれる。11月に米ニューヨークで競売にかけられた。競売を主催したクリスティーズは落札者を明かしてこなかった。(ニューヨーク=江渕崇)