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 長崎市の二つの私立保育所で9~10月、ズボンを脱がせた児童をスマートフォンで撮影したり、児童をハエたたきでたたいたりといった虐待行為があった。市幼児課への取材でわかった。関わった2人の保育士はいずれも、11月末までに依願退職した。

 同課によると、10月に虐待があった保育所では、保育士が1人の児童のズボンを脱がせて、児童の身長より高いところにある物干し用のロープにかけ、児童がズボンをとろうとしている様子を自身のスマホで撮影。その動画を保育所の同僚に見せていた。保育士は「虐待との認識はなく、遊びのつもりだった」と話し、行為を認めたという。

 9月に虐待があった別の保育所では、昼寝の時間に騒いでいた児童11人に対し、保育士がハエたたきで尻や足をたたくなどしたほか、自身の上履きを投げつけたり、馬乗りになって児童を押さえつけたりしていた。保育士は行為を認め、「虐待とは認識していたが、子どもを落ち着かせることができない、いらだちを抑えられなかった」と話したという。

 いずれの行為も、市への匿名の電話や投書をもとに市が調査し、発覚。いずれも虐待行為にあたると判断した。複数の保育所で問題が明らかになったことから、市は先月、保育を担う市内の全施設に、子どもの人権を最大限尊重することを徹底し、関係法令を順守するよう求める通知を出した。(真野啓太)