政府は8日午前、天皇陛下の退位日にあたる退位特例法の施行日を「2019年4月30日」とする政令を閣議決定した。翌日の5月1日に皇太子さまが新しい天皇に即位する。新しい元号について菅義偉官房長官は記者会見で、同日施行にする方針を示した。平成は30年と4カ月で幕を下ろすことになる。

 退位は江戸後期の光格天皇以来200年ぶりで、憲政史上では初めて。天皇陛下が退位の意向をにじませた昨年8月の「おことば」から1年4カ月を経て、正式に決まった。

 安倍晋三首相は8日の閣僚懇談会で「皇位継承に向けて準備が必要となる事項は多岐にわたる。国民がこぞってことほぐ中で、天皇陛下のご退位と皇太子殿下のご即位がつつがなく行われるよう、万全を期していきたい」と語った。

 政府は、皇位継承の儀式などを検討する会議を年明けに設置。光格天皇の例を参考にしながら、象徴天皇にふさわしい儀式のあり方などを探る。即位の行事については、今の陛下の例を踏襲する方向だが、簡素化や経費節減が課題となる。

 菅官房長官は8日の会見で、新天皇即位に伴う改元について、「特段の事情が生じない限り、改元は5月1日を軸に検討していく」と初めて言及した。新元号は来年中に発表する方向だ。

 皇位継承の日程について政府は、天皇陛下が重視している19年1月7日の昭和天皇逝去30年の式年祭のほか、19年3月下旬からの統一地方選への影響なども考慮。今月1日、三権の長や皇族らでつくる「皇室会議」を25年ぶりに開いて意見を聴いた上で、最終決定した。退位は7世紀の飛鳥時代から繰り返されていたが、明治期以降は逝去によってのみ皇位が継承される「終身在位」となっていた。